おでんの具材の中でも人気の牛すじは、旨みが強くて満足感の高い定番ですが、毎回同じでは少しマンネリ化してしまうこともあります。
「そろそろ違う肉具材も試してみたい」「牛すじ以外でだしに合うお肉ってあるの?」そんなふうに感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
この記事では、牛すじ以外でも美味しく楽しめるおでんの“変わり肉具材”に注目して、人気の肉具材や美味しく仕上げるための下処理・調理のコツまでご紹介します。新しい味わいを発見して、ワンランク上のおでんを楽しみましょう。
牛すじ以外でも美味しい!おでんに合うおすすめ肉具材とは
豚バラ・手羽元・鶏もも…定番以外で人気の肉具材
牛すじ以外でおすすめの肉具材としてまず挙げられるのが、豚バラ肉、手羽元、鶏もも肉です。
豚バラ肉は脂の旨みがだしに染み出し、コクのある味わいに仕上がります。ブロックで入れればボリューム感があり、満足度も抜群です。
手羽元は骨付きで食べごたえがあり、煮込むことで身がほろほろと崩れやすくなり、出汁にも深みが加わります。
鶏もも肉はクセが少なく柔らかいため、小さなお子さまがいる家庭でも好まれやすい具材です。火の通りも早いため、調理時間が短いのも魅力です。
ウインナー・つくね・ベーコン系もおでんに合う理由
手軽さと子どもウケの良さを考えるなら、ウインナーやベーコン、つくねも優秀な選択肢です。
ウインナーは短時間で味が染み込み、皮のパリッとした食感も楽しいアクセントになります。ベーコンはスモーキーな風味がだしに変化を加え、いつものおでんに一味違う深みを与えます。
つくねは肉団子感覚で食べられ、鶏・豚・魚介など種類も豊富。市販の冷凍つくねを活用すれば、手間をかけずにボリュームと満足感をプラスできます。
おでん向き肉具材のランキングと選び方のポイント
家族ウケするボリューム系肉具材ベスト5
実際に家庭で人気のある「牛すじ以外の肉具材」をランキング形式でまとめてみました。
1位:豚バラブロック(煮込むととろける食感)
2位:手羽元(旨みも出汁も抜群)
3位:ウインナー(子ども人気No.1)
4位:鶏もも肉(オールラウンダー)
5位:つくね(手軽にボリュームアップ)
このランキングを参考に、家族構成や好みに合わせて選ぶのがおすすめです。
それぞれの肉の味・食感・だしへの影響
肉具材は、おでんの味を大きく左右します。豚バラはだしにコクをプラスし、手羽元は骨からうま味がしみ出します。
鶏もも肉は味が染み込みやすく、食感も柔らか。
ウインナーは脂とスパイスのバランスが良く、食べ応えと香りの強さが魅力。
ベーコンは洋風のニュアンスを加えるため、洋風だしとの相性も良好です。
肉の種類によって「味の深み」や「食べた時の満足感」に違いが出るため、具材選びは非常に重要です。
牛すじに飽きた人必見!肉具材の下ごしらえと煮込みのコツ
肉ごとに異なる下処理の基本と注意点
豚バラや鶏もも肉は、事前に余分な脂や筋を取り除くことで、煮込んだ際に臭みが出にくくなります。
軽く湯通ししてから煮込みに入ると、アクも出にくくなります。
手羽元は表面を焼きつけてから煮込むと、香ばしさが加わり深みのある味に仕上がります。
ウインナーやつくねは基本的にそのまま使えますが、ベーコンは塩分が強い場合があるため、事前に軽く湯通しすると味が調整しやすくなります。
煮崩れしない時間&柔らかく仕上げる火加減
おでんに使う肉具材は、長時間煮込むことで味が染み込みますが、火加減や時間に注意しないと煮崩れの原因になります。
豚バラブロックは中火で30分ほど煮込んでから弱火でじっくり。手羽元は30〜40分を目安に、途中でアクを取りながら火加減を調整します。
鶏もも肉は20分前後でやわらかくなります。ウインナーやベーコンは火が入りすぎると食感が損なわれるため、仕上げの段階で加えるのがベストです。
圧力鍋や炊飯器での時短テクニック
時間をかけずに肉をやわらかく煮込むには、圧力鍋や炊飯器を活用するのがおすすめです。
豚バラや手羽元は、圧力鍋なら10〜15分でホロホロに仕上がります。炊飯器での保温調理もおすすめで、夜のうちにスイッチを入れておけば朝には味がしっかり染みています。
時短しつつも美味しさはそのまま。忙しい平日でも本格的なおでんが楽しめます。
牛すじなしでも満足感◎変わり肉おでんアレンジレシピ
牛すじが定番のおでんですが、毎回同じ具材では少し飽きてしまうこともありますよね。
そんなときに試してみたいのが、変わり種の肉系具材を使ったおでんアレンジです。
肉の旨みをしっかり楽しみながら、ちょっとした変化も楽しめます。
意外と知られていないだけで、実はおでんにぴったりな肉具材はたくさんあります。
お店では見かけないようなアレンジも、自宅なら気軽にチャレンジできます。
次の食卓で話題になること間違いなしのアイデアをご紹介します。
カレー風味やにんにく系おでんの変化球アイデア
まずおすすめしたいのが「カレー風味のおでん」。
おでん出汁に少しカレー粉を加えるだけで、スパイシーで深みのある味わいに早変わりします。
特に豚バラや手羽元、鶏ももなど、脂ののった肉具材と相性抜群です。
カレー粉だけでなく、ガラムマサラやクミンなどのスパイスを加えると、本格的なインド風おでんとしても楽しめます。
パンやナンを添えて食べるのも面白いですよ。
また、にんにくやショウガをきかせた「にんにく系おでん」も食欲をそそります。
にんにくと鶏肉の組み合わせは、寒い季節のスタミナ補給にもぴったりです。
焼き目をつけた鶏手羽を加えたり、豚バラ巻き野菜を入れるのもおすすめです。
さらに、味噌やコチュジャンを使って韓国風アレンジをするのもおすすめです。
味に変化をつけることで、家族みんなが飽きずに楽しめます。
肉だね入り巾着・ロールキャベツなどの変わり種おでん
ちょっと手間はかかりますが、食べ応えと見た目の満足感を高めてくれるのが「肉だね入り巾着」や「ロールキャベツ」。
肉だね巾着は、油揚げに合い挽き肉や鶏ひき肉を詰めて爪楊枝でとめたもの。
出汁をしっかり吸って、ジューシーな仕上がりになります。
お好みでみじん切りの野菜やチーズを混ぜると、子どもも喜ぶ優しい味わいに。
ロールキャベツは、キャベツに肉だねを包んで煮込むことで、野菜とお肉のバランスが絶妙になります。
冷蔵庫にある食材で手軽に作れるので、ちょっと豪華なおでんにしたい日にもぴったりです。
他にも、シュウマイや餃子をおでんに入れるアレンジも。
出汁を吸ってとても美味しくなるうえ、ボリュームもたっぷり。冷凍の市販品でも代用できるので忙しいときに便利です。
余ったおでんを楽しみつくす!保存&リメイク術
おでんはたくさん作って余ることもしばしば。
そんなときは、保存とリメイクを上手に活用することで、翌日以降も美味しくいただけます。
おでんの魅力は味が染み込むこと。
時間が経つことでさらに味に深みが増すため、リメイクすることで新たな美味しさと出会えます。
無駄にせず楽しみ尽くしましょう。
おでんの保存方法とおすすめ冷凍法
まず、冷蔵保存の場合は、完全に冷めてから密閉容器に入れて保存しましょう。
日持ちは2〜3日が目安ですが、味が濃くなるため、次の日には一度火を入れてから食べるのがおすすめです。
具材が大きい場合は、あらかじめ食べやすいサイズにカットしておくと、再加熱もスムーズになります。
汁気が多いまま保存すると水っぽくなることもあるため、具材と出汁は分けて保存するのもコツです。
冷凍保存の場合、こんにゃくやじゃがいもなどの冷凍に不向きな具材は避けて、肉類や大根、卵などを選びましょう。
一食分ずつラップに包んで冷凍しておけば、お弁当のおかずにも便利です。
出汁は製氷皿で凍らせると、必要なときに少しずつ使えてとても便利。
煮物や炒め物の味付けにも活用できます。
翌日も美味しい!リメイクアレンジレシピ集
余ったおでんは、リメイクすることで新たな一品に変身します。
例えば、出汁を利用して「おでんカレー」にしたり、「おでん炊き込みご飯」にするのもおすすめです。
他にも、具材を細かく刻んで「おでんオムレツ」や「おでんチャーハン」にアレンジするのもユニーク。
特にロールキャベツや肉だね入り巾着などは、そのままメインのおかずとして活躍してくれます。
細かく刻んだ具材をマヨネーズやポン酢で和えて、サラダ風に仕上げても◎
大根と卵を使った煮卵サラダもおすすめです。
また、出汁にうどんを加えた「おでんうどん」は、体が温まる簡単ランチにもぴったり。
お好みで七味唐辛子や柚子胡椒を加えると味にアクセントがつきます。
一度で二度おいしい変わり肉おでん、ぜひ日々の食卓に取り入れてみてください。
ボリューム満点で栄養バランスも良く、家族みんなが笑顔になること間違いなしです。